樹木に表と裏があった!
No.008 そっと伝えたい、クラフトの秘密
/ お伝えする人:ケンジ /
ケンジです。
おおげさに言うほどではないけれど、
そっと誰かに伝えたくなる、
そんなハンドクラフトに関わる秘密や不思議を
気ままにお伝えいたします。
木表と木裏の不思議
木材は丸太から切り出しますが、
切ったあとの板材にオモテとウラがあったのです。
みなさんご存知でしたでしょうか?
僕は、恥ずかしながら知りませんでしたので、
ご紹介いたしますね。
出典:https://kagusi.com/archives/9732647.html
板材の、幹の中心に近い方の面が木表(きおもて)、
幹の外側の面が木裏(きうら)、
と呼ぶそうです。
木表の方が、木目模様が美しく、
家具などのインテリアには、見える部分に木表をもってくることが多いようです。
木裏は、幹の中心に近い方なので、
年輪がつまっていて、木目も密な感じになります。
また、表と裏で水分量が違います。
木表の方が若く、水分を多く含みます。
そのため、板材を乾燥させると、
木表の方が大きく縮んで、ぐぐっと板が反るらしいです。
要注意ですね。
木裏を利用する能舞台。
普通は、木表を見せていくのですが、
能舞台の床は逆!
床材は、木裏側をオモテとして使用しているそうです。
理由は、能の醍醐味の一つの「擦り足の運び」をスムーズにするためです。
木表だと、板が反ったときに、
板のエッジが浮き上がり、足に引っ掛かるので、木裏を使います。
ちなみに、日本最古の能舞台は、
写真の京都西本願寺の北舞台です。
出典元:https://celeb-kyoto.com/post-1371-1371
女子DIYや家具選びにもお役立ち!
木表のチヂミが顕著なのが、板材を塗装する時です。
DIYで家具をつくったときに、
見えるところだけ塗装しがちですが、
ココが要注意ポイント!
見えるところ=木表
木表だけにペンキやニスを塗ると、
乾燥時に、すごい勢いで反りが起こります。
僕は詳しくないですが、らしいです!
また、みなさん、家具選びの際は、
仕上がりの反りや、木表、木裏のことも、
チェックポイントに追加してくださいね。
ケンジでした。
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