子どもたちの想像力と思考力をはぐくむ空箱

No.085 そっと伝えたい、クラフトの秘密

/ お伝えする人:ケンジ /


ケンジです。

おおげさに言うほどではないけれど、

そっと誰かに伝えたくなる、

そんなハンドクラフトやデザインに関わる秘密や不思議を

気ままにお伝えいたします。


本日は空箱(からばこ)について、

レポートいたします。


日常の暮らしの中で、

ほぼ毎日、箱を含めたなんらかの包装を開けては捨てる。

現代人は、そんな生活をしています。


僕も、昨日のことを振り返ると、

 コンビニ弁当の袋をやぶいたな、

 もらったお菓子の袋をあけたな、

 そうそう、アマゾンから届いた段ボールの箱も開いたな、


こんな感じで、1日に、何個もの包装を開封しては、捨てています。

でも、その包装にはたくさんの人の知恵と努力がつまっています。

 メーカーさん、

 パッケージデザイナーさん、

 工場の方、

 物流の方、


こんなにたくさんの人が関わってつくったのに、

手に取られた瞬間に、ビリビリって!

なんて、はかない生涯なんでしょうか。。。


こんな包装たちに、

光をあてたのが、パッケージイグルーです。



パッケージイグループロジェクト

パッケージイグループロジェクトは、

パッケージデザイナーである三原美奈子さんが考案された

パッケージデザインの魅力やその存在の認知を目的に、

使い終えた食品の空箱を集めて造形物を作るワークショップです。

僕たちが関わる中津のススマルシェでも、

パッケージイグルーを実施していただいたことがあります。




ちょっとバラバラだからいい!

子どもたちが楽しく積み上げたり、崩したりしているのは、

使い終わった食品の箱にマジックテープを貼り付けたブロック。

箱の種類は、

 牛乳パックだったり、

 石鹸の箱だったり、

 お菓子の箱だったり、


いろんな箱の寄せ集めなので、サイズも形もバラバラです。

市販のブロックは、

パチッ、パチッと、かならずうまくつなげられるようにつくられていますが、

パッケージイグルーは、そうはいきません。


子どもたちは、

どうやったらうまくバランスがとれるか、

高く積み上げることができるか、

どの箱と箱の組合せなら平行になるか、

など、必死に試行錯誤を繰り返します。

このプロセスがパッケージイグルーの楽しいところでもあるし、

想像力や思考力といった学びの部分でもあります。



どんどん形が変化。

この形をつくろう!という決まったことがないので、

子どもたちは、どんどん、どんどん、

次から次へと新しいものをつくっていきます。

そして、また、ためらいもなく壊していきます。


下の写真も、一瞬のできごと。

また、すぐに破壊王によって、ガシャンガシャン。

本当に楽しい取組みです。


パッケージイグルーが伝えたかったこと、

子どもたちに伝わったかな~


ケンジでした。



CIY

くうそうをかたちに、時間をともに。

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